31 January 2014

SPK - Garibaldi's 1979[Audio File/ Unofficial 1979 AUS]

1979年にオーストラリアのシドニーで結成されたインダストリアル・バンド''SPK''の初期のライブ。結成時の詳細は《→This》。1979年バンド結成からバンド解散に至るまで発表する作品の度に''S.P.K.''を頭文字にしたSystem Planning Korporation、Sozialistisches Patienten Kollektiv、Surgical Penis Klinik、Seppukuなどのバンド名を名乗り、目まぐるしいメンバー・チェンジ、まさに変幻自在に作風を変化させてきた彼らだが、このライブでは彼らの原点と言うべきサウンドを聴く事ができる貴重な音源である。SPKの初期のサウンドを結成の中心となったオリジナル・メンバーのGreame Revell (a.k.a. EMS AKS、Operator、Oblibion)とNi/H/iLことNeil Hillは、インタビューで「我々はジャーマン・ロックのNeu!、CAN、Kraftwerkに加え、フランスのエレクトリック・パンクに影響を受けているからね。」と語っている。それはまさにパンクをベースにハーシュなエレクトリック・ノイズを加えたアグレッシブ且つ異型なインダストリアル・パンク・サウンドである。また、彼が言うフランスのエレクトリック・パンクとは恐らくフランスのパンク・バンド''Metal Urbain''の事と思われ、このライブでは、彼らの曲「Panik」をカバーしている。さて、ライブの方は1983年にリリースされた初期シングル集のアルバム「Auto-Da-Fé」に収録されている 曲でお馴染みのラインナップで、演奏時間はオリジナルからは大分短縮されているが、Ni/H/iLの突き抜けたボーカルとライブならではの荒々しくノイジーな演奏を披露している。尚、この音源はUnofficialだが、Vinyl-on-demandレーベルから2008年に正式にリリースされた、SPKの様々のライブ音源をコンパイルした6枚組LP「Dokument III0 1979 - 1983」で聴く事ができる。

《Personnel》
 EMS AKS: syntheseizer
 Ne/H/il: synth, vox
 Danny Rumour: guitar
 David Virgin: bass

《Track List》
1.Slogun
2.Panik
3.Factory
4.Contact