13 May 2013

Orchestral Manoeuvres In The Dark ‎– Orchestral Manoeuvres In The Dark [LP/Dindisc ‎DID 2 1980 UK]

Orchestral Manoeuvres In The Dark(オーケストラル・マヌヴァーズ・イン・ザ・ダーク)はKraftWerkに影響を受けたPaul Humphreys(synthesizers)、Andy Mcluskey(vocals)の二人で1978年英国リヴァプールで結成されたシンセ・ポップ・バンドである。このバンド名のOrchestral Manoeuvres In The Darkとは直訳すると「暗闇の中の管弦楽団」である。彼らのデビューライブはあのリヴァプールの伝説のクラブ「Eric's」だった。そこでTony Willsonの目に留まった彼らは1979年デビューシングル「Electricity」を彼のレーベルFactory RecordsからMartin Hannettのプロデュースで5000枚限定でリリースする。しかし、ポップ過ぎる彼らの音楽がレーベルのイメージに合わないと判断したTony Willsonから「君たちは幅広い層を対象に出来る才能がある。メジャーレーベルからレコードを発表した方がいい。」と薦められメジャーレーベルのVirgin Recordsの傘下のDindisc Recordsへ移籍することになった。このアルバムは1980年発表の1stアルバム。穴開きのジャケットがまず目を引くが、これはデビューシングルに引き続き、Factory RecordsのPeter Savilleがデザインを担当している。さて、音の方は後のポップでキャッチーな音楽性を若干垣間みることも出来るが、当時の機材の限界による為なのか乾いたリズムボックスの音色や時にノイジーに聴こえるシンセなど粗削りで実験性を感じさせる部分もあり、個人的には後のポップなOMDよりもちょっと粗削りなこのアルバムの方が好きだ。もちろんOMDらしいポップな楽曲や、シングル「Electricity」なども収録されておりバラエティに富んだ内容になっている。2003年に再発されたCDヴァージョンはオリジナルにボーナストラックが6曲追加されているが、その中でもFactoryからリリースされたMartin Hannettプロデュースの7”ヴァージョン「Electricity」も収録されており、こちらのバージョンは如何にもMartin Hannetらしいリヴァーブの効いたサウンドにアレンジされており超オススメだ。


《Track List》
A1.Bunker Soliders
A2.Almost
A3.Mystreality
A4.Electricity
A5.The Messerschmitt Twins
B1.Messages
B2.Julia's Song
B3.Red Frame/White Light
B4.Dancing
B5.Pretending To See The Future


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