6 June 2013

Depeche Mode - Speak & Spell [LP/Mute STUMM 5 1981 UK]

Depeche Mode(デペッシュ・モード)は1980年に英国エセックス州バジルトンで結成されたエレクトロ・ポップ・バンド。バンド名はフランスのファッション雑誌"Dépêche mode"から引用して名付けられた。元々は、1979年にVince ClarkeとMartin Goreが組んでいたFranch Lookというバンドが母体で、その後の1980年にAndrew Fletcherとボーカル担当のDave Gahanが加入して4人組として活動する。結成当初は、ギター、ベース、シンセサイザーという普通のバンド編成だったが、後に4人のメンバー全員シンセサイザーを演奏する変わったスタイルになった。彼らの最初の正式な楽曲は、1981年にリリースされたStevo率いるSome Bizzareレーベルのコンピレーション・アルバム「Some Bizzare Album」に収められた「Photographic」である。このアルバムにはSoft Cell、The Theも参加していた。しかし、StevoはDepeche Modeはポップ過ぎてありきたりという事で契約は見送られ、彼はSoft CellとThe Theと契約する。ただ、その後のSome Bizzareと所属アーティスト間の様々なトラブルを見る限り、ここで正式契約のオファーがなかったのは寧ろ、運が良かったと言えよう。そして、このアルバムの彼らのエレクトロ・サウンドを評価していたDaniel MillerのMute Recordsと契約。この契約は彼らの、そしてMuteにとって重要なターニングポイントとなった。1981年にMuteからデビュー・シングル「Dreaming Of Me」を発表し、全英チャート57位を記録する。3ヶ月という短いインターバルでリリースされた2ndシングル「New Life」は全英チャート11位まで上昇。そして、3rdシングル「Just Can't Get Enough」は全英チャート8位のスマッシュヒットになり、初期の代表作となった。このアルバム「Speak & Spell」は1981年に発表された彼らのデビューアルバムである。タイトルのSpeak & Spellは米国のTexas Instuments社の子供用玩具の名前である。このアルバムではほとんどの楽曲をVince Clarkeが書いており、曲調やインストの感触は後のYazoo、Erasureに繋がるもので、アナログ・シンセを駆使したエレクトロ・ポップ・サウンドを聴く事が出来る。アルバム全曲で軽快なポップ・サウンドが展開されるが日本でもTVCMに使われた「Just Can't Get Enough」は未だ色褪せない名曲だ。このアルバムを最後にVince Clarkeはバンドを脱退して、それ以降Depeche Modeはサウンドを変質させて行くが個人的には、この1stアルバムがベストだと思っている。


《Track List》
A1.New Life
A2.I Sometimes Wish I Was Dead
A3.Puppets
A4.Boys Say Go!
A5.Nodisco
A6.What's Your Name?
B1.Photographic
B2.Tora! Tora! Tora!
B3.Big Muff
B4.Any Second Now (Voices)
B5.Just Can't Get Enough


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