13 August 2008

Jean Jacques Burnel - Euroman Cometh [LP/United Artists Records UAG30214 1979 UK]

英国のパンクバンドThe Stranglers(ザ・ストラングラーズ)のベーシストJean Jacques Burnel(ジャン・ジャック・バーネル)の1979年発表のソロアルバム。彼は名前から分かる様に英国生まれのフランス人である。彼がフランス人だからなのか、タイトルの「Euroman Cometh」を意識したのかは不明だがフランスのパリにあるPompidow Center (ポンピドー・センター)を背景にしたジャケットがとにかく素晴らしく、思わずジャケ買いしてしまった1枚。演奏はベースだけではなくほとんどの楽器は彼自身が演奏し、多重録音で収録されているようだ。聴く前のサウンドのイメージはジャケットの写真からインダストリアルや、あるいはバリバリのテクノサウンドを想像させるが、音の方は想像とはちょっと違いパンクバンドのベーシストらしくパンクっぽいゴリゴリしたベースにチープなリズムボックス、シンセサイザー、ノイジーなギターやエフェクターが掛かったボーカルが絡むといった若干テクノの雰囲気も漂うオルタナティブなパンクサウンド。ボーカルもフランス語やドイツ語で歌う曲もあり、欧州統一を意識したものになっている。感想としては当時リアルタイムで聴いたならば、それなりのインパクトはあったのだろうが、正直、同時期のP.I.L.やThe Pop Groupなどの他のPost-Punkのアーティストと較べてしまうと少々こじんまりしている感は否めない。ただ、1998年にリリースされたCDはオリジナルに1曲を加えて、Liveヴァーションを10曲追加して再発されているが、このLiveバージョンはスタジオバージョンよりもかなりアグレッシブでパワフルな演奏が聴かれ、こちらの方が数段いいと思う。


《Track List》
A1.Euroman
A2.Jellyfish
A3.Freddie Laker (Concorde & Eurobus)
A4.Euromess
A5.Deutschland Nicht Über Alles
B1.Do The European
B2.Tout Comprendre
B3.Triumph (Of The Good City)
B4.Pretty Face
B5.Crabs
B6.Eurospeed (Your Own Speed)

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