4 August 2008

Joy Division - Unknown Pleasures [LP/Factory FACT10 1979 UK]

Joy Division(ジョイ・ディヴィジョン)は1976年、英国マンチェスターのサルフォードで結成されたPost-Punkバンド。Sex Pistolsが1976年、マンチェスターで行ったライブを観て衝撃を受けたBernard Sumner(guitar)、その同級生だったPeter Hook(bass)はその晩バンド結成を決意する。その後、そのライブで居合わせたIan Curtis(vocals)が加わり、ドラマーは固定出来ていなかったが、数名を試した後にStephen Moriss(drums)が正式にメンバーとなった。バンド名は当初はStiff Kittens(スティッフ・キトゥンズ)を名乗り、Ian Cirtisが加わった後、彼の発案でWarsaw(ワルシャワ)に改名して活動するが1978年の年明け早々にロンドン似た名前のバンドの存在を知ることとなり、バンド名はWarsawから最終的にJoy Divisionに落ち着いた。因に"Joy Division"とは第二次世界大戦中のユダヤ人女性の日記「House Of Dolls」に描かれたナチスドイツの時代の将校用の性的慰安所の名称のことである。その後、彼らは1978年6月に自主制作のシングル「An Idel For Living」を1000枚限定でリリース。そして、地元でスタートしたばかりのTony Willson率いるFactory Recordsと契約。このアルバムは、1979年6月にリリースされたJoy Divisionの記念すべき1stアルバム。FactoryのデザイナーPeter Savilleによる恒星爆発時の電磁波形をあしらい、バンド名、曲名などのクレジットを一切排除したシンプルなジャケットに初期のWARSAW時代の荒削りなパンクロックから脱皮し、Ian Curtis陰鬱な歌詞に圧倒的存在感のヴォーカル、天才プロデューサー、Martin Hannettのよるノイジーなドラムサウンドや様々なSE、クラウトロック的なハンマービートなどを取り入れたダークでデジタルな感触を伴う独自のサウンドに成功している大傑作アルバム。だがBernard Sumner、Peter Hookはこのアルバムが嫌いだったという。ライヴな録音をしてラウドなサウンドにもかかわらずのオーバープロデュースと感じたようだ。確かに彼らのライヴの音源を聴いていると、このアルバムはMartin Hannettがかなり手を加えた感じはあるが、全体にダークでクールな感触の曲調が他の同時期バンドとは一線を画しておりPost-Punkの幕開けを告げる大傑作アルバム。A1.Disorder、B1.She's Lost Control、B2.Shadowplayは名曲だ。

《Track List》
A1.Disorder (3:36)
A2.Day Of The Lords (4:43)
A3.Candidate (3:00)
A4.Insight (4:00)
A5.New Dawn Fades (4:47)
B1.She's Lost Control (3:40)
B2.Shadowplay (3:50)
B3.Wilderness (2:35)
B4.Interzone (2:10)
B5.I Remember Nothing (6:00)


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