15 May 2010

Deutsch Amerikanische Freundschaft - Die Kleinen Und Die Bösen[LP/Mute STUMM1 1980 UK]

D.A.F.の2ndアルバムは英国のMuteからのリリース。プロデューサーはConny Plank。D.A.F.の出世作である。D.A.F.と言えばGabi DelgadoとRobert Görlの二人組になってからのVarginからのボディ・ミュージック三部作がメジャーだが、この作品ではGuiterのWolfgang Spelmans、Synthesizer, Tape操作 のChrislo Haasが在籍しており4人のバンド編成で録音した最初で最後の作品だ。A Sideの1~7までがPlank Studioでの収録、B Sideの1~12がロンドンのElectric BallroomでのLiveを収録している。A Sideは1曲目のインダストリアル風サウンドから始まり、A2、A3、A5ではシーケンサーに筋肉ハンマービートが炸裂、そこにSpelmansの錯乱なノイジーギターが絡むサウンドはなかなかのインパクト。B .SideのWireの前座で行われたというLiveはかなり過激で曲はほとんどが1分代のスピーディーで短い曲だが、Gabiのテンションが尋常ではなく、吐き出すのようなボーカルと、Görlの硬質なハンマービート、狂った様に掻き鳴らすSpelmansのギターは、まさに発狂のエレクトリックパンク。しかし、この作品で早くも英国での成功を収めたD.A.F.はもはやドイツだけのバンドではなくなってしまい、今後のバンドの方針を巡って対立。Chrislo HassとWolfgang Spelmansが脱退。Chrisro HassはLiaisons Dangereusesを結成し、ハードコアなエレクトロニクスサウンドを展開、Wolfgang Spelmansは最初期(1stの頃)DAFのメンバーでもあったMichael Kemnerと Punkバンド、Mau Mauを結成している。D.A.F.に残ったGabiとGöllは英国へ渡ってVergin Recordsと契約し,プロデューサーConny Plankと組んでハンマービートとシーケンサーを駆使したハードコアな ダンスミュージックグループに変貌した。個人的にはできたらもう少し、このバンド編成4人組での作品を聴いてみたかった。

《Track List》
A1 Osten Währt Am Längsten
A2 Essen Dann Schlafen
A3 Co Co Pino
A4 Kinderfunk
A5 Nacht Arbeit
A6 Ich Gebe Dir Ein Stück Von Mir
A7 De Panne
B1 Gewalt
B2 Gib's Mir
B3 Auf Wiedersehen
B4 Das Ist Liebe
B5 Was Ist Eine Welle
B6 Anzufassen Und Anzufassen
B7 Volkstanz
B8 Die Lustigen Stiefel
B9 Die Kleinen Und Die Bösen
B10 Die Fesche Lola
B11 El Basilon
B12 Y La Gracia

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