Depeche Mode(デペッシュ・モード)は1980年に英国エセックス州バジルトンで結成されたエレクトロ・ポップ・バンド。バンド名はフランスのファッション雑誌"Dépêche mode"から引用して名付けられた。元々は、1979年にVince ClarkeとMartin Goreが組んでいたFranch Lookというバンドが母体で、その後の1980年にAndrew Fletcherとボーカル担当のDave Gahanが加入して4人組として活動する。結成当初は、ギター、ベース、シンセサイザーという普通のバンド編成だったが、後に4人のメンバー全員シンセサイザーを演奏する変わったスタイルになった。彼らの最初の正式な楽曲は、1981年にリリースされたStevo率いるSome Bizzareレーベルのコンピレーション・アルバム「Some Bizzare Album」に収められた「Photographic」である。このアルバムにはSoft Cell、The Theも参加していた。しかし、StevoはDepeche Modeはポップ過ぎてありきたりという事で契約は見送られ、彼はSoft CellとThe Theと契約する。ただ、その後のSome Bizzareと所属アーティスト間の様々なトラブルを見る限り、ここで正式契約のオファーがなかったのは寧ろ、運が良かったと言えよう。そして、このアルバムの彼らのエレクトロ・サウンドを評価していたDaniel MillerのMute Recordsと契約。この契約は彼らの、そしてMuteにとって重要なターニングポイントとなった。1981年にMuteからデビュー・シングル「Dreaming Of Me」を発表し、全英チャート57位を記録する。3ヶ月という短いインターバルでリリースされた2ndシングル「New Life」は全英チャート11位まで上昇。そして、3rdシングル「Just Can't Get Enough」は全英チャート8位のスマッシュヒットになり、初期の代表作となった。このアルバム「Speak & Spell」は1981年に発表された彼らのデビューアルバムである。タイトルのSpeak & Spellは米国のTexas Instuments社の子供用玩具の名前である。このアルバムではほとんどの楽曲をVince Clarkeが書いており、曲調やインストの感触は後のYazoo、Erasureに繋がるもので、アナログ・シンセを駆使したエレクトロ・ポップ・サウンドを聴く事が出来る。アルバム全曲で軽快なポップ・サウンドが展開されるが日本でもTVCMに使われた「Just Can't Get Enough」は未だ色褪せない名曲だ。このアルバムを最後にVince Clarkeはバンドを脱退して、それ以降Depeche Modeはサウンドを変質させて行くが個人的には、この1stアルバムがベストだと思っている。
《Track List》
A1.New Life
A2.I Sometimes Wish I Was Dead
A3.Puppets
A4.Boys Say Go!
A5.Nodisco
A6.What's Your Name?
B1.Photographic
B2.Tora! Tora! Tora!
B3.Big Muff
B4.Any Second Now (Voices)
B5.Just Can't Get Enough
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6 June 2013
4 June 2013
Soft Cell – Non-Stop Erotic Cabaret [LP/Some Bizzare BZLP 2 1981 UK]
Soft Cell(ソフト・セル)は1978年に英国の地方都市リーズでMark Armond(vocals)、Dave Ball(synthesizers)を中心に結成されたエレクトロ・ポップ・デュオ。1980年代のニューウェイブを代表するグループである。彼らはリーズのアートスクールで出会い、エレクトロ・ミュージック好きで特にSuicideに影響されていたMark Armondとノーザン・ソウルと60年代のポップ・ミュージック好きだったDave Ballの趣味がぶつかり合う事で誕生した。1980年に自身のレーベルA Big Frock Recordからデビューシングル「Mutant Moments」発表する。これはDave Ballの母親から借りた資金で製作され限定2000枚でプレスされたが2000枚というわずかな枚数のリリースの為、ファンの間ではかなりのコレクターズ・アイテムになっている。このシングルがSome BizzareレーベルのStevoの興味を引いた彼らは1981年にStevoが自費でリリースするレーベル初のコンピレーションアルバム「Some Bizzare Album」に「The Girl With A Patent Leather Face」という曲で参加する。このアルバムには、当時無名のDepeche ModeやThe Theなども参加していた。2ndシングル「A Man Can Get Lost/Memorabilia」をMuteのDaniel Millerのプロデュースでクラブヒットを飛ばした後、3rdシングルの「Tainted Love」の大ヒットで彼らは人気を不動のものにする。この曲はGloria Jonesが1964年にリリースしたカヴァーで全英チャート1位、全米チャート8位にまで上昇し、43週もの間チャートインという記録的ヒットとなった。この「Non-Stop Erotic Cabaret」は1981年に発表された1stアルバムでプロデュースはMike Thorneが担当し、レコーディングはニューヨークで行われた。さて、音の方はシンセサイザー担当のDave Ballの作る無機質でエレクトロなバックトラックにMark Armaondの演劇風で癖のあるソウルフルなヴォーカルが絡むという当時には無かったスタイル。このスタイルは後にあのYazooが踏襲することとなる。また、音のポップさとは裏腹に同性愛、ドラッグなどの裏社会の本質を取り入れた退発的な歌詩を用いるなど、同時期に出てきたエレポップ系のアーティストとは一線を画していた。この傑作アルバムは全10曲捨て曲無しだが、個人的にはシングルヒットのA2. Tainted Love、A5.Sex Dwarf、B3.Bedsitter、そして、ラストを飾るバラード曲のB5.Say Hello, Wave Goodbyeがお薦めだ。
《Track List》
A1.Frustration
A2.Tainted Love
A3.Seedy Films
A4.Youth
A5.Sex Dwarf
B1.Entertain Me
B2.Chips On My Shoulder
B3.Bedsitter
B4.Secret Life
B5.Say Hello, Wave Goodbye
13 May 2013
Orchestral Manoeuvres In The Dark – Orchestral Manoeuvres In The Dark [LP/Dindisc DID 2 1980 UK]
Orchestral Manoeuvres In The Dark(オーケストラル・マヌヴァーズ・イン・ザ・ダーク)はKraftWerkに影響を受けたPaul Humphreys(synthesizers)、Andy Mcluskey(vocals)の二人で1978年英国リヴァプールで結成されたシンセ・ポップ・バンドである。このバンド名のOrchestral Manoeuvres In The Darkとは直訳すると「暗闇の中の管弦楽団」である。彼らのデビューライブはあのリヴァプールの伝説のクラブ「Eric's」だった。そこでTony Willsonの目に留まった彼らは1979年デビューシングル「Electricity」を彼のレーベルFactory RecordsからMartin Hannettのプロデュースで5000枚限定でリリースする。しかし、ポップ過ぎる彼らの音楽がレーベルのイメージに合わないと判断したTony Willsonから「君たちは幅広い層を対象に出来る才能がある。メジャーレーベルからレコードを発表した方がいい。」と薦められメジャーレーベルのVirgin Recordsの傘下のDindisc Recordsへ移籍することになった。このアルバムは1980年発表の1stアルバム。穴開きのジャケットがまず目を引くが、これはデビューシングルに引き続き、Factory RecordsのPeter Savilleがデザインを担当している。さて、音の方は後のポップでキャッチーな音楽性を若干垣間みることも出来るが、当時の機材の限界による為なのか乾いたリズムボックスの音色や時にノイジーに聴こえるシンセなど粗削りで実験性を感じさせる部分もあり、個人的には後のポップなOMDよりもちょっと粗削りなこのアルバムの方が好きだ。もちろんOMDらしいポップな楽曲や、シングル「Electricity」なども収録されておりバラエティに富んだ内容になっている。2003年に再発されたCDヴァージョンはオリジナルにボーナストラックが6曲追加されているが、その中でもFactoryからリリースされたMartin Hannettプロデュースの7”ヴァージョン「Electricity」も収録されており、こちらのバージョンは如何にもMartin Hannetらしいリヴァーブの効いたサウンドにアレンジされており超オススメだ。
《Track List》
A1.Bunker Soliders
A2.Almost
A3.Mystreality
A4.Electricity
A5.The Messerschmitt Twins
B1.Messages
B2.Julia's Song
B3.Red Frame/White Light
B4.Dancing
B5.Pretending To See The Future
15 August 2008
The Human League - Reproduction [LP/ Virgin V2133 1979 UK]
The Human League(ザ・ヒューマン・リーグ)は1977年英国の工業都市シェフィールドでKraftWerkに衝撃を受けたMartin Were、Ian Graig Marsh、Philip Oakeyらで結成された。バンド結成当初はThe Future(ザ・フューチャー)として活動していて後にClock DVAを結成したAdi Newtonも初期メンバーだった。その後スライドフィルム担当のAdrian Wrightが加わり、(Adi Newtonは脱退)The Human Leaugeに改名し活動する。彼らはデモテープを幾つかのレーベルに送り、その結果エジンバラのインディーズレーベルFast Recordsからでデビューすること事になる。その後Siouxsie & Bansheesのツアーのオープニングアクトを務めるなど、知名度が上がった彼らをメジャーレーベルVergin Recordsが獲得に乗り出した。このアルバムは1979年Verginからリリースされたデビューアルバム。音の方は全面にエレクトロニクスをフューチャーしたエレクトロ・ポップ的な面もあるが同じ工業都市シェフィールド出身のCabaret Voltaireの影響もあって所々にインダストリアル的な要素も顔を出す。彼ら自身は結成当時ポップ・バンドの意識などはなく、ギターを持たないパンク・バンドの意識で活動していた。ゆえに曲は粗削りで実験的なものが多く、ボーカルの入っていない曲などはまさにインダストリアルサウンドだし、この頃の彼らはまさにエレクトロニクスで武装したパンクだ。後のポップなThe Human Leagueのイメージで聴くとかなりノイジーでショックを受けると思う。尚、CDヴァージョンは8曲がBonus Trackで追加されている。
《Track List》
A1.Almost Medieval (4:34)A2.Circus Of Death (3:51)
A3.The Path Of Least Resistance (3:27)
A4.Blind Youth (3:16)
A5.The Word Before Last (3:56)
A6.Empire State Human (3:10)
B1.Morale...
B2.You've Lost That Loving Feeling (9:30)
B3.Austerity/Girl One (Medley) (6:38)
B4.Zero As A Limit (4:01)
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