9 April 2013

Deutsch Amerikanische Freundschaft - Alles Ist Gut [LP/Virgin V-2022 1981 UK]

D.A.F.は前作のMuteからの2nd アルバム「Die Kleinen Und Die Bösen 」で早くも英国での成功を収めたが、今後の方針をめぐって意見が対立してしまい、その結果としてChrislo Hass (electronics,tapes)、Wolfgang Spelmans(guiter)の2人が脱退。Gabi Delgado (vocal)、Robert Görl (drums)だけになったD.A.F.はMuteからVirginへ移籍、この3rdアルバム「Alles Ist Gut」は新生D.A.F.の81年にリリースされた移籍第一弾。プロデュースは2ndから引き続きConny Plankが担当している。音の方は2人が抜けた事もあり、シーケンサーによる反復シンセベースにドラムとボーカルといった贅肉を極限まで削ぎ落とした、非常にシンプルな人力テクノ的なサウンド。但し、シンプルと言ってもただのシンプルでは無く重ねられた異様に野太い音色のシーケンス、跳ねる様な生ドラムによるGörlの筋肉ハンマービート、そしてGabiの煽るように激しく、時にエロティックなボーカルと独創的スタイルを天才プロデューサーのConny Plankと共に創りあげた。 このアルバムからは、シングルとなった名曲「Der Mussolini」も収録されており、この曲のタイトルや男臭いジャケットデザイン、刈り込まれて短髪、レザースーツ、骨太のハードビートといった印象から(ファシズム、ホモセクシャル、筋肉、律動)といった彼らのイメージを定着させる作品となった。このスタイルは後に盛り上がりを見せるElectric Body Musicシーンに多大な影響を与え、数々のフォロワーを生み出した。


《Track List》
A1. Sato-Sato
A2. Der Mussolini
A3. Rote Lippen
A4. Mein Herz Mach Bum
A5. Der Räuber Und Der Prinz
B1. Ich Und Die Wirklichkeit
B2. Als Wär's Das Letzte Mal
B3. Verlier Nacht Den Kopf
B4. Alle Gegen Alle
B5. Alle Ist Gut


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