27 April 2013

Killing Joke- Killing Joke [LP/EG EGMD 5.45 1980 UK]

Killing Joke(キリング・ジョーク)は1978年に英国ロンドンでJeremy "Jaz" Coleman (vocals,key)を中心にPaul Ferguson (drums)、Martin "Youth" Glover (bass)、Kevin "Geordie" Walker (gaiter)ら4人で結成されたPost-Punkバンド。元々P.I.L.のフォロワーだった彼らは翌年の1979年に自主制作でシングル「Turn To Red」をリリース。このシングルではP.I.L.の影響を感じさせるようなレゲエやダブを取り入れたサウンドが聴ける。これが人気DJ、John Peelのラジオ番組"Peel Session"に取り上げられて評判になった。1980年に発表された2ndシングル「War Dance」ではヘヴィーで激しく速いサウンドに変貌を遂げており、アルバムに繋がる原型を聴く事が出来る。さらに、彼らの凄まじいライブも評判となりメジャーレーベルVirginの傘下のE.G Recordsと契約。当時彼らは、P.I.L.、Joy Division、The Pop Groupらと共にPost-Punkの旗手的存在だった。この「Killing Joke」は1980年にE.G Recordsから発表された1stアルバム。このアルバムは全英チャート39位をマークした。さて、音の方は太く、ブンブンと唸るベースに、超重量級なハンマービート、ノコギリの歯の様にギザギザに尖ったメタリックなギターにディストーション掛かりまくりのシンセ、そしてJazの深く唸り上げるように怒りを漂わせたヴォーカルはテンションが高く、スリリングで緊張感を強いられるサウンドで恐ろしくカッコイイ。とにかく、とんでもないエネルギーが放出されていて、今、聴いても決して古く感じない。後続のインダストリアル・メタル系アーティストのMinistryやNine Inch Nailらなどにも多大な影響を与えたハードコア・ミュージックの大傑作。多作な彼らだが、このアルバムは間違いなくベストの部類であろう。このアルバムは全8曲捨て曲なしだが、A1.Requiem、A2.War Dance、A4.Bloodspot、B1.The Waitは超オススメ。


《Track List》
A1.Requiem
A2.War Dance
A3.Tomorrow's World
A4.Bloodspot
B1.The Wait
B2.Compilications
B3.S.O.36
B4.Primitive




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