25 April 2013

Section 25 - Always Now [LP/Factory Fact 45 1981 UK]

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Section 25は英国北部の都市ランカシャー州のブラックプールで1977年に2人の兄弟、兄のLarry Cassidy(bass,vocals)弟のVincent Cassidy(drums)で結成された。Paul Wiggin(guiter)が翌年11月に加わり3人組として活動を開始する。バンド名は精神健康法の条項が由来。レコードデビューは1980年の6月で7”シングル「Girl Don't Count」をFactory Recordsから発売する。このシングルのプロデューサーはレーベルメイトのJoy DivisionのIan Curtisと同マネージャー、Rob Grettonの二人が担当していて、Joy Divisionを彷彿とさせる暗黒Post-Punkサウンドになっている。このアルバムはFactoryのデザイナーPeter Savilleのデザインが凝っていて後面がカードポシェット型のデザインにイエローのジャケットの表面はワックス加工、ジャケット内側とインナースリーブには特許が掛けられているマーブル模様の特殊な素材を使っており、その為このレコードがプレスされる度にライセンス料が発生していた。採算を度外視して物作りをしていたFactoryらしいエピソードだ。さて、音の方だがプロデューサーMartin Hannettのお得意のエフェクトを掛けたノイジーなドラムサウンドとダークなシンセ、ミドルテンポのリズムに抑揚ない呟くようなボーカルとサイケデリックなギターとアルバム全般に陰鬱さが漂う暗黒サイケサウンド。レーベルメイトのJoy Divisionや後のNew Order、A Certain Ratioらのような華はないが、B級の魅力というか何故か癖になる魅力を持っている。その後、彼らはアメリカツアーを目前にギタリストのPaul Wigginが高所恐怖症を理由に飛行機での出発を拒否。これがきっかけでPaul Wigginは脱退、ギタリストを失ったSection25は新たなメンバーで再スタートを切り、レーベルメイトNew Orderの後を追う様にエレクトロニクスを駆使したダンサブル路線を進むこととなる。


《Track List》
A1.Friendly Fires
A2.Dirty Disco
A3.C.P.
A4.Loose Talk (Costs Lives)
A5.Inside Out
A6.Melt Close
B1.Hit
B2.Babies In The Bardo
B3.Be Brave
B4.New Horizon


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